2020年12月28日月曜日

今年のNISAは手間いらず(2477)とGCA(2174)

先々週から先週にかけて、NISAで手間いらず(2477)GCA(2174)を購入しました。
手間いらずを100万円ちょっと買い、120万円までの残額をGCAで埋めました。
「5年以内に半値にはならなさそうだけど、倍にはなりそう」という視点で選んでみました。

手間いらず(2477)は、Booking.com、Expedia、楽天トラベル、じゃらんなどの宿泊予約サイト等の在庫・料金などを一元管理するシステム(宿泊予約サイトコントローラー)を開発・販売している企業です。
ホテル・旅館・民泊事業者は、宿泊予約サイトコントローラーを使うことで、集客力向上と運用コストの削減が図れます。
複数の宿泊予約サイトに掲載している在庫をリアルタイムで自動調整することでオーバーブッキングを回避したり、在庫数に応じて自動で販売価格が調整できる機能などをクラウドで提供しています。


○業績の概要(2020/06期)

時価総額  325億円

売上   16.5億円(実績PSR 20倍)
営業利益 11.6億円(営業利益率 70%)
純利益   7.6億円(実績PER 43倍)

配当利回り   0.53%
自己資本比率  91%(無借金)
営業CFマージン 51%

○社長・会社概略

1971年 福島県生まれ、慶應義塾大学商学部卒
1998年 CSKベンチャーキャピタル入社
2003年 比較.com㈱設立
2006年 マザーズ上場
2007年 上場資金で有限会社プラスアルファ(手間いらず)を買収

○評価点

◆日本企業にしては圧倒的な利益率。数年前から従業員(2020年6月期で35人)はほぼ増えていないが、売上は右肩上がりの低コスト体質。売上が増えてもコストはほとんど増えないため、売上増が利益増に直結している。

◆営業キャッシュフローが毎年着実に伸びていて、5年で3倍になっているが、投資キャッシュフローは5年間ほぼ0。設備投資がいらないビジネスモデル。

◆無借金経営で、当面は潰れる心配が一切ない。

◆社長が有能(な気がする)。VC出身で総合比較サイト「比較.com」を設立し、上場後に「手間いらず」他数社を買収した。今は売上の97%が「手間いらず」。
創業事業にこだわらず、将来性がある事業に注力するのがいい。変に多角化しないで、利益にこだわっているのも素晴らしい。ソフトからクラウドへの切り替えもうまく行った。
まだ50歳前後なので、後継者問題は心配なさそう。

◆売上比率3%程度の「比較.com」事業でさえ、売上高営業利益率が70%程度あり、利益率への姿勢がよい。

◆手間いらず事業のほぼ100%がストック売上と見られ、安定性が高い。宿泊施設の売上拡大のための国内外多方面からの集客を管理するにはサイトコントローラーは必要不可欠な存在のため、エクセルでの管理などに戻るとは考えにくい。

◆競合は数社のみ。大手3社は「ねっぱん!」(楽天系、業界最大手)「手間いらず」(業界第2位)「TLリンカーン」(リクルート&JTB系、業界第3位)で9割のシェアのようです。
競合企業サイトの導入施設数ランキングによると、シェアは次の通りです。
1位:ねっぱん(5,000~6,000施設?)
2位:手間いらず(4,000~5,000施設?)
3位:TLリンカーン(4,000~5,000施設?)

楽天系の「ねっぱん!」は一時期、無料開放でシェアを伸ばしましたが、2019年から有料となりました。「手間いらず」は連携サイト数国内1位というのが売りです。また、『Airbnb』と国内予約サイトコントローラー初のシステム連携を行うなど、連携が早いのが評価できます。

◆まだ未導入の施設が多くあると見られる。  分析サイト 

◆インバウンドが増えると、海外サイトとの接続数の多く、民泊系との連携の多い当社が多少有利か。

○懸念点

◆株価が割高。3月から目をつけていて、3,500円を割った辺りも見てきたので、5,000円超えの今の株価は割高に思える。最終的に400万円程度は買ってもいいと思っているので、下がってきたら4,300円と3,500円あたりで買い増ししたい。

◆東京オリンピック開催が株価に織り込まれていると考えられるが、中止となったら暴落するか。

◆毎年利益率が向上してきたが、そろそろ限界。

◆事業の伸びがある程度限られている。IRへのインタビュー記事によると、「今後の見込みとしては、宿泊予約サイトコントローラ未導入の既存施設より、新規施設への導入の方が営業的な期待が大きい」とのことだが、既に国内の宿泊施設は飽和状態だと思う。

◆「手間いらず」事業のほぼ1本足打法。成長が終わる前に次を買収できるか?

◆新型コロナの影響の長期化による旅館や民泊の廃業などで、売上が減少するリスク。決算説明資料によると、コロナ起因の解約により月額固定収入が減少しているそうだが、今後影響が拡大しないか?

◆大企業の子会社の競合が、システムを無料開放してシェア拡大に走らないか。逆に他社から客を奪えるほどの競争力はなさそう。(競合との比較サイト

◆転職クチコミサイトを読む限り、従業員数に対して退職者が多い。人数少ないから、退職者が出ると業務が滞る可能性。ただし、平均勤続年数がとても短いのに業務が回っているということは、誰でも出来る仕組みが出来上がっているということなので、大丈夫な気もする。




M&Aアドバイザリー中堅のGCA(2174)に期待しているのは、配当の維持と自社株買いだけです。
この会社は欧米の同業を買収して売上は伸びてきていますが、同業も多く、差別化が難しいので、自力で成長する余地はあまり無い気がします。それと、外国人役員が自社株を売るので、売り圧力が強く、いつまでも株価が停滞しているイメージです。

そんなGCAですが、株主還元姿勢は評価できます。年間35円の配当を株主に約束しているので、株価の下方硬直性があります。(現在の配当利回りは4.73%)
そして、利益の100%を配当+自社株買いで株主に還元すると表明しています。(これは単年度ではなく、複数年で考えてトータルで株主還元100%ということらしいです。)そのため、2018年から総還元性向が100%を下回っているので、そのうち自社株買いをして株価が上がってくれるのではという楽観的な期待があります。

損切りするとしたら、株主還元100%というポリシーが変更となった場合でしょうか。
たぶん下がっても買い増すことはありません。数年配当をもらって、もし株価が倍になったら半分を売って、残りは原価0円の株として永久保有しようかなと思います。



2020年11月11日水曜日

米国VIブルETFを決済して70万円の利確


昨夜、「米国VIブルETF(UVXY)」のショートを全て決済しました。
今年の3/17~3/19までに加重平均100ドルくらいでショートしたもので、約70万円の利益となりました。
怖くて計算していませんが、2017年に野村の「NEXT NOTES S&P500 VIX インバースETN(2049)」に投資を始めてから、約3年間でVIXで600万円くらい損したんじゃないかと思います。
いい経験になりました。得た教訓は「VIX先物が70を超えるまでショートはダメ。絶対。」です。

これで、ポートフォリオの9割以上が水道株となりました。
上昇に置いていかれているものの、今は自信のある銘柄もないので、特に動きません。2020年の120万円分のNISA枠を未だに使っていないので、年内には何かしら買うつもりです。

証券会社から2016年にNISAで買ったメタウォーター(9551)のロールオーバーの案内が来ています。これについては、ロールオーバーしようかと思っていますが、期限ギリギリまで考えてみます。


2020年10月28日水曜日

約8割が水道株


特に売買していないので、書くことがありません。
保有資産は恐ろしいほど順調です。
ただし、資産の半分以上は現金なので、S&P500の上昇にはついて行けていません。


チャートを作っていて初めて気付きましたが、水道株が約8割を占めています。事業をしている国と受注業務は分散されてはいますが、次に買う銘柄は、水道以外を選ぼうと思います。

これを書いている時点で、VIX現物が38近くあります。
前回の大統領選の時のように一瞬上がるだけかもしれませんが、このまま上がっていって、先物が70を越すようなことになれば、1,000万円を突っ込んで勝負にでるつもりです。
それで大失敗したら、潔く相場を辞めて今後は銀行預金にします。

2020年9月5日土曜日

米国VIブルETF(UVXY)を自動売買する方法(備忘録)


備忘録と言いつつ、実際には自動売買していないため、机上の空論ですが、やろうと思えば案外簡単に出来きそうだなと思ったので、一応書き留めておきます。

VIX関連の有価証券をプログラミング売買するには、IB証券に口座を開設して、月10ドル払って価格データを購入し、Pythonでプログラムを作って、AWSなどからAPIでIB証券に発注するのが唯一の正解だと思いますが、相当ハードルが高いです。
そこで、ノンプログラミングで出来る方法をざっくり考えてみました。
(ちなみに、たぶん自動売買はGMOクリック証券の規約に違反します。)

1.データの取得

GoogleスプレッドシートにVIX指数やVIX先物などのリアルタイムデータ(に近いもの)を表示します。
データは、Investing.comなどからWebスクレイピングで取得します。IMPORTXML関数というのを使えば、プログラミング不要で非常に簡単にネット上の文字情報を引っ張って来れます。
売買シグナルにVIX先物の第2限月の価格データが必要な場合は、CBOEの公式サイトから価格情報(10分遅れ)を取得します。

ただIMPORTXML関数を組んだだけでは、価格情報が更新されません。
Googleスプレッドシートは1日6回まで自動更新する「トリガー機能」というのがあります。1時間単位でしか設定できないため、4:59などには設定出来ないので、終値付近で売買するのなら、シカゴの市場が閉まる2~3時間前にトリガーを設定します。

2.売買シグナルの作成

「6%以上先物プレミアムでシグナル点灯=新規売建。シグナル消灯=決済」などのルールを決め、EXCELと同じ要領でGoogleスプレッドシート上で「(前日終値ではシグナルが点灯していない AND 今日シグナルが点灯した)場合は、A1セルに"BUY"を表示」というような関数を組みます。

3.証券会社への発注(PCの場合)

PCから売買する場合は、個人なら完全無料で使えるUiPathというRPA(自動化)ツールを使うのが楽です。UiPathは現時点で、無料で使えるRPAツールの中では、最良のソフトだと思います。
UiPathで乃木坂の先着順のチケットを購入するBotを作ったことがありますが、操作は特に難しくはありません。マクロのように、画面上のクリックを再現する機能もあります。

UiPathを定時起動→ブラウザ起動し、URL指定でGoogleスプレッドシートを表示→A1セルを見る→”BUY”ならURL指定で証券会社のサイトを表示→ID & パスワードを入力してログイン→URL指定で米国VIブルETF(UVXY)の個別ページを開く→枚数を入力して成行で購入→建玉一覧ページからロスカットレート変更→終了

というような流れで、いくつか条件分岐させれば、作れると思います。

4.証券会社への発注(スマホの場合)

UiPathの代わりに、Androidなら「MacroDroid」というRPAアプリがあります。
このアプリを利用してGoogleスプレッドシートを参照して、「CFDroid」を操作するマクロを組めば、売買可能だと思います。
もし、Googleスプレッドシートを直接参照しての条件分岐が難しければ、「Googleスプレッドシートから5分でアプリが作成できる」と言われる無料サービスの「Glide」でアプリを作って、そのアプリを参照する方法にすれば、上手くいくかもしれません。

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危ないですし、なんだか大損しそうですね。
手動で売買しているとメンタルが持たないので、自動売買を考えましたが、そもそも手動で勝てないシグナルでは、自動でも勝てません。
現状の売買シグナルには、まだ何らかのエッセンスが足りないと思うので、自動売買よりもそちらを真剣に考えたほうが良さそうです。
というより、こんなことを考えてる時間があったら、QQQ(米国NQ100)を買ったほうが儲かりますかね。

2020年8月28日金曜日

VIXショート投資に未練あり

 損してばかりなので、VIX投資は辞めたのですが、急速に減価していく「米国VIブルETF(UVXY)」にまだ未練を感じます。
今の頭の中はこんな感じです。

UVXYの他の金融商品にない特徴

・VIX指数は必ず20前後に戻る
(=先物も長期的には戻る)
・8割位の期間でコンタンゴ減価する
・レバレッジ減価する
⇨やっぱりUVXYは最強
(インバース減価してたらもっと最強だった)

この特徴から利益を出すには

・20から外れたところでポジションを持つ
(差が大きければ大きいほど有利)
・基本的にショートする
・数ヶ月以上保有する
(2種類の減価の恩恵を受ける)

負けないために

・いいポジションを持つ
(高値ショート or 底ロング)
・十分な証拠金を積む
・順張りする。
(逆張りでショートすると死ぬ)
・メンタルのため、勝率が高い場合だけ動く
(メンタル的に勝率5割の積み重ねで年率60%よりも、
 勝率8割の積み重ねで年率20%の方が実行できる)

問題点

・どこまで上がるか分からない
(金融危機・疫病・選挙など原因次第。
 けれど天井の特徴はあるかもしれない)
・データ不足
(大幅な急騰は2008年と2020年の2回のみ)
・最適なタイミング・レバレッジが分からない
・バックテストを再現できない
(終値での売買が出来ないのとGMOによる規制のため)

天井の特徴

・探したことない
(ないかもだけど探してみたい)

底の特徴

・ヒンデンブルク・オーメン点灯との関係を洗いたい
・他に「炭鉱のカナリア」との相関
(逆イールド・銅価格など)

前兆はどこに現れるか

S&P500構成企業株価→S&P500指数→アウトオブザマネーのオプション価格→VIX指数→VIX先物→VIX短期先物指数(S&P 500 VIX Short-Term Futures Index)→UVXY→米国VIブルETF(CFD)
この8階層の元の方で、「過去にこの条件が揃った○日後にUVXYがこうなっていた」という特徴を見出したいです。

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期近のVIX先物が70を超える局面でUVXYのショートを開始できれば最良なのは明白ですが、次にそうなるのが何年後か分からないので、アメリカの中間選挙でVIXが上昇した場合は、十分な証拠金を積んで、ショートをするのもアリなのではと思い始めました。(ポジポジ病)

例えば、次の条件で米国VIブルETF(UVXY)を30でショートを開始して、半年後に10で決済できれば、17.2%の利益です。
為替 1ドル=105円
必要証拠金 630円/枚
任意証拠金 11,550/枚(ロスカットレートを140とした場合)
拘束証拠金 12,180円/枚
利益    2,100円/枚

140を超えたらアウトですし、100くらいになった時に魅力的なポジションを建てる余力がなく後悔しそうですが・・・500枚くらいやってみようかな(学習しないタイプ)
さすがに609万円を危険に晒して、得られるのが105万円じゃ割に合わないですね。

2020年7月24日金曜日

現在のポートフォリオ
















現在のポートフォリオです。順番はテキトーです。本命はメタウォーターだけで、他はおまけのようなものです。(銘柄紹介はこちら
AWKの株価の調子がいいですが、理由は分かりません。コバンザメ投資した銘柄で、事業内容を全然理解せずに保有しているので、早く売却したいです。

新規で株を買おうという気持ちはありますが、割安に見えないため、なかなか手を出せずにいます。

週替りで変わる「気になる銘柄」ですが、今週はMSCIが気になっています。インデックスの指数を算出している会社で、ライセンスフィーで稼いでいるようです。
新型コロナの際には、230ドルくらいまで株価が下がりましたが、今では上場来高値を日々更新し、約390ドルまで来ています。過去10年間のチャートを見ると、見事な右肩上がりで、どこで買っても損をしない銘柄になっていますが、PER 50倍以上のため、流石に買いにくいです。

第2波が来たのに、2番底は来ていません。
もしかすると、2番底なんて来ないのかも知れませんが、ここまで待ったので、気長に待とうと思います。


2020年7月9日木曜日

VIX投資からの撤退を決意


VIX投資は、バックテスト上は世界一期待値の高い投資だと思いますが、損してばかりなので撤退しようと思います。

2017年に今は亡き2049でVIXへの投資を始め、2018年2月6日に2049の早期償還により150万円の損失を出しました。
その後、GMOクリック証券に口座を開設し、一時的に米国VIで150万円の損失を取り戻しましたが、結局コロナショックで600万円以上の損失を出しました。
その後、自分でバックテストをして、ブログ右上のシグナルに沿って売買していましたが、小さく損失を積み重ね、今朝は数十万円損切りしました。

これでも続けていけば、いつかバックテストどおりの結果が得られる日が来るのかも知れませんが、もう損失を積み重ねることに耐えられません。

投資の世界では「得意分野に集中しろ」と言われているので、私は儲かりそうなVIXを得意分野にしたかったのですが、上手くいきませんでした。
CFD口座の税金を取り戻さないと大損なので、どこかの段階で米国S500(S&P500指数のCFD版)を買いたいのですが、余力があると、ついついポジションを持ちたくなってしまうので、いったん余力をすべて銀行口座に出金しました。

もう現物株に戻ろうと思います。現物株を始めて約10年ですが、現物株では一度も損切りしたことはありません。(たぶん)
信用取引はしない方針なので、大して儲からず、じれったくなりますが、これからは現物株でゆっくりお金持ちになろうと思います。

ちなみに、まだ米国VIブルETF(UVXY)が平均建値約103ドルで75枚残っているので、15ドルくらいまで下がったら決済しようと思います。
もしかすると、またVIXが70を超えるような時には、ショートをするかも知れませんが、それまでは現物株(と米国S500)で戦います。


2020年6月21日日曜日

AWKから2度目の配当

AWKから配当


年末にNISAで購入してから累計80.33ドルの配当をもらいました。本来は、これを再投資しないと意味がないですが、80ドルで買える株があまりないので、放置してます。


VIXの分析


VIXの分析をして以来、「VIX先物と時差相関のあるデータを探す」ことが出来ないかと思い、多変量解析などの手法やPythonについて調べています。
Pythonならスマートにできるかと思いましたが、初心者には厳しそうです。
VIX先物価格と様々な経済指標などのCSVを取り込んだら、勝手に時差相関を見つけてくれる夢のような統計分析ソフトはないでしょうか。


VIX先物の第2限月のリアルタイムデータを得る方法


いちいち電卓で「VIX指数×1.06」を計算するのがめんどくさいので、ブログの右上にGoogleスプレッドシートを埋め込んでみました。
Webスクレピング(Webデータ抽出)の関数を入れて、毎朝1回、某サイトにコンスタント・マチュリティの終値データを取りに行っています。(1日1回なら許されるはず。)


金曜日にこのシグナルが出たので、ショートポジションを持ちました。しかし、土曜日の朝に確認したら、明らかに計算が間違っています。なので、第1限月と第2限月を拾ってきて、Googleスプレッドシートでコンスタント・マチュリティを計算する方式に変えました。

本当は先物のリアルタイム(実際には10分遅れ)データを
https://www.cboe.com/products/futures/vx-cboe-volatility-index-vix-futures
上のCBOEの公式サイトから持ってきて、Googleスプレッドシートでコンスタント・マチュリティを計算した結果を表示させようと思ったんですが、どうしてもWebスクレピングでデータを持ってこれません。(負荷対策でスクレイピング出来ないようにしている?)

VIX先物の第1限月のリアルタイム(に近い)データを見れるサイトはいくつかありますが、第2限月は、公式サイトとVIX Central くらいしか見つかりませんでした。VIX Central は、終値が調整後価格ではないので、参照したくありません。
しかし、コンスタント・マチュリティを計算するには、どうしても第2限月のデータが必要なので困っています。あとはIB証券と月10ドルで契約するくらいでしょうか。


ウィルスサイトを見つけた


VIX先物のリアルタイムデータを探している時に、検索結果の1ページ目にYahoo知恵袋風のロシアのウイルスサイトが出てきました。引っかかる人はいないでしょうが、お気をつけください。



2020年6月7日日曜日

VIX取引バックテスト結果 2020年版(第5回)


第1回はこちら
前回記事はこちら
※全編にわたり、正確性は保証できません。理解も記憶もあいまいです。

ここまでVIXショート戦略とVIXロング戦略を検討した結果、次のシグナルに基づき売買するのが最適だという結論に達しました。

●売りシグナル
コンスタント・マチュリティがVIX指数に比べて6%以上高くなったら米国VIブルETF(UVXY)売り。シグナルが点灯しなくなったら決済。

●売り例外
コンスタント・マチュリティが60以上の場合、シグナルが点灯していなくても米国VIブルETF(UVXY)売り。その後、シグナルの点滅があっても、30を下回るまで決済しない。その際、レバレッジは1倍とする。

●買いシグナル
VIX指数が米国VIに比べて2%以上高くなったら米国VI買い。シグナルが点灯しなくなったら決済。  
●買い例外
コンスタント・マアチュリティが60以上になったら、シグナルが点灯していても決済。

しかし、まだ検討事項が残っています。
・売りと買い両方のシグナルが出ている時にどうするか。
・資金管理をどうするか。(レバレッジをどうするか。)
・税金を考慮したバックテスト結果
・電卓を叩かずにシグナルを確認する方法


売り買い両方のシグナルが出ている時


ショート戦略とロング戦略で見ている指標が異なるため、両方のシグナルが出ることがあります。
この時考えられるのは、
①両建て
②ショート優先
③ロング優先
④ノーポジ
の4つです。

資金的に2つのポジションを同時に建てるには、レバレッジ2倍以上が必要ですが、VIXショックの時は、レバレッジ1倍でもショートはロスカットにあっていたくらいなので、①両建ては計算していません。
また、ノーポジは機会を逃すので、計算しません。

「②ショート優先」と「③ロング優先」を確認したところ、意外にも成績がいいのは「③ロング優先」となりました。年間リターン(複利)は、「②ショート優先」90.3%に対して、「③ロング優先」165.6%でした。

「③ロング優先」の場合、1取引あたりの最大損失率は25%、約16年間で取引回数は583回、資産は約6,505,654倍、100万円が約6.5兆円になる計算です。有り得ないですね。


レバレッジは何倍まで掛けられたか


ここまでは、毎回資金の全額を投資する前提でしたが、現実的ではないので、多少のレバレッジを掛けて、残りを余力として持っておく戦略を考えてみます。

カジノのブラックジャック必勝法(カード・カウンティング)の賭け金の基本は、「賭け金は予想勝率が上がれば上げ、下がれば賭けから降りる。予想勝率に応じた最適な金額を賭ける。」ことらしいです。
この考え方がとてもしっくりくるので、VIX取引にも利用したいのですが、根本的に相場の世界で勝率をどう予想すればいいか分かりません。
Pythonで機械学習でもさせれば、勝率(期待値)を出してくれるんでしょうか。

とりあえず、取引1回あたりの最大損失率(25%)は決済時点なので、終値と場中でどのくらい含み損を抱えるか、ざっくり計算してみました。
終値ベースでは含み損で最大-36%の時がありました。
場中はデータを持っていないので分かりませんが、過去1年間のUVXYの高値/終値を見ると、最大で38%高の日がありました。よって、場合によっては、場中に-50%以上の含み損を抱えることが考えられます。これだとレバレッジ2倍以上だと耐えられません。

終値ベースで10%や15%の含み損を抱えたら、損切りしたらどうかと思いましたが、下手に損切り(損失確定)させない方が、リターンがよさそうでした。

よって、いい手が思い浮かばないので、常にレバレッジ1倍で投資することにします。(実際には、例えば米国VIが15の時にロングした場合は、ロスカットレートを8にするなどして、現金は確保しておこうと思います。)

ちなみに、VIXショックの時は、売りシグナルが出ていなかったので、影響を受けませんでしたが、もし全力でショートポジションを持っていた場合、レバレッジ1倍でもロスカットにあっていました。
VIX取引にありがちな「コツコツドカン」ですが、こうならないためには、例えば100万円が300万円になったら、元金の100万円を抜いて200万円で取引するなどの自衛措置が必要かもしれません。


税金を考慮したバックテスト結果


上に記載の前提でバックテストを実施すると、年間利益(複利)165%、資金6,505,654倍になりました。
大雑把に毎年の年度末に利益が出ている場合は、利益から2割を引いて計算し直すと、年間利益(複利)138%、資金1,147,188倍に減りました。(損失の繰越は考えていない)
今年は大損しているので、問題ありませんが、もし今後利益を出せた場合、納税を先送りするために、CFDを両建てしてあえて損失を出す手法の実施を検討してもいいかも知れません。(取らぬ狸の皮算用)


手法の陳腐化


今まで、損益率ばかり見てきましたが、資金の推移をグラフで書くと、こうなります。始点は1です。


2017年頃から伸び悩んでいます。何が原因か分析できていません。
対数目盛では分かりにくいで、線形目盛にしましたが、2018年2月にピークをつけた資金が2020年2月のコロナショックで救われる直前までに35%まで減っています。最大ドローダウン率65%です。



縦軸は損益率、横軸は時系列

ここまで、第1回から長々書いてきましたが、実際に取引していた場合、2017年以降の損失の積み重ねで、途中で確実にメンタルがやられて、取引を辞めていたと思います。


まとめ


5回に渡って長々と分析をしてきて、平均年利138%(複利)の方法を見つけましたが、2017年に風向きが変わって以降は、最大ドローダウン率が高く、リターンが低い状況が続いています。
2017年以降は、プレミアム率(ディスカウント率)を何%に調整しても、せいぜい30%程度のリターンしか得られないという結果になっています。これだと一発全損リスクに見合っていません。
ボロ儲けなのを知り、多くの投資家が同じ投資行動をした結果、リターンが下がったのでしょうか。

正直、リスクリターンが見合っていませんが、せっかくやる気が出てきたところなので、新たに使えるシグナルが見つかるまでは、2017年以降のデータで数値を調整した右のサイドバーに記載のシグナルを基準に少額で売買してみたいと思います。


2020年6月3日水曜日

株は好調


現在保有している4銘柄は幸いにも全て好調です。

●メタウォーター(9551) 含み益 +78%
4月に2700円台で買いたいと書いていた上下水道関連銘柄のメタウォーターですが、コロナでも決算が悪くなかったため、とうとう株価が5,000円を超えました。
今後も着実に成長していくとは思いますが、出来高が伴わずに上昇している今の局面では買いにくいです。
宮城県の大型コンセッション案件を失注したり、談合が発覚して指名停止にでもなれば、大きく下げると思うので、それまで気長に待ちます。


●オリジナル設計(4642) 含み益 +88%
上下水道専業の建設コンサルです。一昨年くらいに株価が倍になったので、持ち分の半分を売り、残りは元金0円で手に入れた株として、永久保有するつもりで持っています。
取得価格ベースの配当利回りも6.6%あるため、配当の面でも永久保有は悪くありません。
出来高が少なすぎて、買い増しする気にはなれませんが、自治体職員数が減っていき、コンサルに外注する機会が今後も増えていくと思うので、業績は楽観しています。

上記2銘柄で含み益が160万円を超えました。VIXで損した額に比べると、現物株は大したことはありませんが、精神的に気楽でいいです。


●アルファベット(GOOGL) 含み益 +54%
グーグルです。検索広告以外の分野(自動運転など)の利益貢献に賭けて数年前に購入しましたが、当てが外れました。
コロナショックで一度手放そうかと思いましたが、参考にしているブログの投資家達がこのコロナショックでGOOGLを買ったので、手放すのを辞めました。
保有株数が少なくて売っても大した額ではないですし、唯一の特定口座の銘柄(他の3銘柄はNISA)で、税金を取られるのも嫌なので、とりあえず持っておこうかと思います。


●アメリカン・ウォーター・ワークス(AWK) 含み益 +7%
昨年のNISA枠で購入した銘柄で、主にアメリカで水道事業を運営している企業です。
なんとなく購入したので、詳しくは分かりません。思い入れもないので、5年経ったら売って終わりかなと思っています。



現在、ポートフォリオの半分以上が現金なので、何か買いたいです。
もともとは5月からインデックスの積立投資を始める予定でしたが、なんだか割高な気がしてしまい、未だに始めていません。

気になる個別銘柄は週替りで変わりますが、今は

ブッキング ホールディングス(BKNG) Booking.comやアゴダ等のホテル予約サイトを運営する企業。コロナの影響で予想PER は8,270倍。既に株価は2019年半ばの水準まで戻している。

ライブネーション エンターテインメント(LYV) 世界最大手の音楽ライブ制作会社。チケット販売でも最大手。コロナの影響で2020年は大赤字の予想。既に株価は2019年前半の水準まで戻している。

GCA(2174) 独立系M&Aアドバイザリー大手。ストライク(6196)、日本M&Aセンター(2127)やM&Aキャピタルパートナーズ(6080)に比べると、(アドバイザリーと仲介の違い等はあるが)成長性が低く、PERも大幅に低いが、配当と自社株買いで100%の株主還元を謳っているところがいい。
配当も最低35円を保証しているため、今なら利回り5%以上だが、本当に前言撤回がないのかちょっと心配。

他にもライブ・スポーツ会場運営のマディソン スクエア ガーデン エンターテインメント(MSGE)、マッチングアプリ運営のマッチ(MATCH)、ごみ処理のウエイスト・マネジメント(WM)、人工肉のビヨンド・ミート(BYND)、コンテナリース世界最大手のトリトン・インターナショナル(TRTN)あたりが気になっていますが、買うならS&P500指数か、上の3銘柄を優先すると思います。


2020年5月31日日曜日

VIX取引バックテスト結果 2020年版(第4回)


第1回はこちら
前回記事はこちら
※全編にわたり、正確性は保証できません。理解も記憶もあいまいです。

今回はVIXロング戦略の最適な取引ルールを検討したいと思います。

【追記:米国VIの理論値の計算を間違ってしまい、これ以降の全ての数値が違います。話半分で読んでください。(致命的なミスですが、記事を直す気力はありません。)】

結論から書くと、

●シグナル
VIX指数が米国VIに比べて2%以上高くなったら米国VIの買い。

●例外
コンスタント・マアチュリティが60以上になったら、シグナルが点灯していても決済。

としました。
※ここでの「コンスタント・マチュリティ」とは、VIX先物の第1限月と第2限月を合成したものをいいます。

バックテストでは、この条件だと年率67.3%(複利)となり、約16年間で1万ドルが約3,889万ドルになりました。
※実際にはバックテスト通りには取引できません。

疲れてきたので、ざっくり書きます。


米国VIの理論価格とNAV(基準価格)の算出


第1回で買建(ロング)は米国VIですることにしたので、まずは米国VIの理論価格を算出します。
米国VIは毎月第2水曜日に当月限から期先にロールオーバーする(乗り換える)ので、残存期間5日で乗り換えるということで試算しました。実際には祝日があると違いますが、気にしません。

米国VIの理論価格を算出した後は、2004年の先物取引開始日を1万として、ロールオーバーするとコンタンゴで減価(バックワーデーションで増価)する擬似的なNAVを算出しました。


最適なシグナルを確認


まずは、「VIX指数× n > 米国VI 」を見てみます。参照原資産が常に先物の第1限月というわけではないので、米国VIの価格そのものと比較しました。
青線が年間リターン(複利)で、オレンジ線が1取引の最大損失率です。



nが1%違うだけで、結果が大きくことなるため、ショートよりも繊細で難しい印象です。
次に、コンスタント・マチュリティです。
青線が年間リターン(複利)で、オレンジ線が1取引の最大損失率です。



ショートとは逆で、コンスタント・マチュリティを使用すると非常に悪い結果になりました。
ちなみに第1限月の先物価格でも比較しましたが、いい結果は得られませんでした。

一番リターンがよかった米国VIのn=1.02 のポジション保有日数は 1,373日でした。(長い気がする)
そして、VIXショート戦略で決めた取引ルールのポジション保有日数は 2,569日でした。
このうち、ポジションが重なる日(=ロングとショートを両建てする日)が合計 697日もありました。
シグナルが両方とも出た場合は、ショートを優先したり、ノーポジにするなど最適な方法を次回検討します。


損失を減らすには


とりあえず、一番リターンがよかった米国VIのn=1.02 の時の損益率の散布図を見てみます。

まず、横軸に新規買建した時点の米国VIをとりました。


損失を出したポジションとの相関は見られません。



次に横軸に新規買建した時点のコンスタント・マチュリティを取りました。損失を出したポジションとの相関は見られません。

最後にコンタンゴ率で見てみます。


線に傾きが生まれ、相関が見られますが、コンタンゴ率がマイナス(=バックワーデーション)のときも大きく利益が出ているので、下手なことをしない方がトータルで利益が増えます。

一応、米国VIのn=0.91 近辺も安定して利益が出ているため、その損益率の散布図も見てみましたが、特に相関は見つけられませんでした。

このままだと結構な頻度で大損するため、メンタル的に継続的な取引は困難だと思います。


利益を増やすには


利益を増やすためには、○○ショック時に頂上付近で手放すことが必要です。

まず、リーマンショック時は資産を3.8倍に増やしていますが、だいぶ峠を超えてから決済しているので、頂上で決済したいところです。
ショート戦略との整合を取るためにも、コンスタント・マチュリティが60以上になったら手仕舞いという例外規定を作ります。
この場合、資産は3.8倍で変わりませんでした。約2ヶ月の長期ポジションで、強いバックワーデーションの追い風があったので、頂上付近で利確しなくても、大きな利益が出せていました。

VIXショックでは、資産を1.4倍に増やしています。

コロナショックでは、資産を2.7倍に増やしているものの、2020/2/21からのポジションを2020/4/17の最終日も保有し続けているので、適切な戦略とは言えません。
これも、コンスタント・マチュリティが60を超えたら手仕舞いという例外規定を適用した場合、資産を5.2倍に増やせました。


まとめ


●シグナル
VIX指数が米国VIに比べて2%以上高くなったら米国VIの買い。

●例外
・コンスタント・マアチュリティが60以上になったら決済。



第5回へ続く
(朝令暮改タイプなので、取引ルールを決めても、決めた通りに取引できない可能性が高いです。)

2020年5月24日日曜日

VIX取引バックテスト結果 2020年版(第3回)


第1回はこちら
前回記事はこちら
※全編にわたり、正確性は保証できません。理解も記憶もあいまいです。

今回はVIXショート戦略の最適な取引ルールの例外を検討したいと思います。

結論から書くと、

●例外
コンスタント・マチュリティが60以上の場合、シグナルが点灯していなくても米国VIブルETF(UVXY)売り。その後、シグナルの点滅があっても、30を下回るまで決済しない。その際、レバレッジは1倍とする。

となりました。

バックテストでは、この条件を加えると、年率67.7%(複利)となり、約16年間で1万ドルが約4,042万ドルになりました。
※実際にはUVXYは売禁になることが多いので、バックテスト通りにはいきません。


利益を増やすには


(今回のコロナショックで自分が出来なかったことですが、)○○ショックで上値が限られる場面では、シグナルが出ていなくても新規売建すべきだと思います。
まず、過去のコンスタント・マチュリティの推移を見てみます。



強制的な新規売建の基準を35あたりの中途半端な値にすると、コロナショックやリーマンショックでやられるため、60で試算してみました。当初は50にしようかと思いましたが、(たった2回の実績ですが、)50を超える時は必ず60も超えているため、60にしました。もっと細かく65にしようかとも思いましたが、実績が2度のみのため、過去の実績に細かく合わせると、オーバーフィッテイングになりそうですし、建値60は十分素晴らしいポジションなので、60にします。

例外規定を儲けない場合、リーマンショック期間(便宜的にコンスタント・マチュリティが終値で30を超えてから30を下回るまでの約8ヶ月間半とした。2008/9/29から2009/6/12)のリターンは、26でした。

この期間に、「コンスタント・マチュリティが60以上になったら、新規売建し、その後、30を下回るまで決済しない。(レバレッジ1倍)」という条件で取引すると、65のリターンでした。ロスカットにも余裕を持って対応できています。

ちなみに、VIX指数ベースで取引すると全損でした。あくまで取引しているのは先物なので、指数をみて売買するとUVXYが上がる前にポジションを持ってしまい、その後の暴騰で痛い目を見ます。(戒め)

一応、20まで決済しないパターンも計算しましたが、30あたりが一番よさそうでした。
ロングは3倍にだってなりますが、ショートは利益率99.9...%が限界なので、ある程度で決済してポジションを取り直したほうがリターンがいいようです。

ロスカットレートはざっくり計算すると、レバレッジ1倍で、コンスタント・マチュリティ 100相当まで耐えられるので、十分だと思います。

コロナショックで同様に計算すると、通常のシグナルは1度も出なかったため、リターン0%でした。
例外規定を実施した場合は、リターン50%でした。(2020/4/17に強制決済)

まだ他にも、通常時の決済の基準も改良の余地があるかもしれませんが、これが非常に難しいです。
損失はもっと早く切り、利益はもっと伸ばしたいので、シンプルでいい手法があれば、是非教えて下さい。


レバレッジは何倍まで掛けられたか


ロング戦略と一緒に考えてみます。


懸念


UVXYの理論値(NAV)とマーケットの乖離を見ると、結構ひどい時期があります。
2018年2月5日のVIXショック時は105.92%、2月8日は-9.29%を記録しました。最近の乖離率は低いものの、相当の余裕を持ってロスカットレートを設定していないと、いつか寝首を掻かれる気がします。



まとめ


●シグナル
コンスタント・マチュリティがVIX指数に比べて6%以上高くなったら米国VIブルETF(UVXY)売り。

●例外
・コンスタント・マチュリティが60以上の場合、シグナルが点灯していなくても米国VIブルETF(UVXY)売り。その後、シグナルの点滅があっても、30を下回るまで決済しない。その際、レバレッジは1倍とする。



第4回へ続く

2020年5月17日日曜日

VIX取引バックテスト結果 2020年版(第2回)


前回記事はこちら
※全編にわたり、正確性は保証できません。理解も記憶もあいまいです。

今回はVIXショート戦略の最適な取引ルールのシグナルを検討したいと思います。

結論から書くと、

●シグナル
コンスタント・マチュリティがVIX指数に比べて6%以上高くなったら米国VIブルETF(UVXY)売り。

となりました。

※「VIX」に「指数」という意味が含まれていますが、先物との違いを明確にするため、ここでは「VIX指数」と書きます。
※ここでの「コンスタント・マチュリティ(CM)」とは、VIX先物の第1限月と第2限月を合成したものをいいます。


バックテストの前提


・期間は2004年3月26日(VIX先物の取引開始日)から2020年4月17日までの約16年間
・使用するデータは第1回で作成したUVXYの理論値
・10,000ドルからスタート
・最終日にポジションがある場合は強制決済して損益確定する。
・常に資金の全額を投資する。(とりあえず)
・とりあえずレバレッジは1倍とする。含み損は考慮しない。
・シグナル確認は終値ベースとし、シグナルを確認した当日終値でUVXYを新規売建し、シグナルがなくなった当日終値で決済する。(実現困難ですが)
・税金や手数料等はとりあえず考えない。


適切なシグナルを確認


いわいる「先物プレミアム」が何%の時が最も利回りが良かったのか検証してみます。
まず、「VIX指数×n < VIX先物(第1限月)」で、nを1%ずつ変動させて損益を見てみます。青線が年間リターン(複利)で、緑線が1取引の最大損失率です。


基本的に損益がプラスになるのは、0.87≦n≦1.2 です。
n≦0.96 あたりから、1取引あたりの最大損失率が50%を超えるので0.96からグラフにしました。

1番パフォーマンスがいいのは、n=0.97 のときで、16年間で投資資金が約697倍になりました。ただし、1%違うだけで、1取引あたりの最大損失率が50%を超えるため、非常にリスクが高いです。

n≦0.80の場合、2008年のリーマンショックやコロナショック時に早くにポジションを持ってしまい、資金がマイナスになります。

ただし、n≦0.65あたりになると、2004年の初日にショートしてからほぼ決済しなくなり、取引回数が16年間で1~2回になるため、資産が約2~4倍になります。それ以上極端な数字では、ポジションを持たなくなります。

思ったほど、リスク・リターンがよくありません。最大で年利50%近くありますが、1取引あたりの最大損失率があまりにも高すぎて、精神的に耐え難いので、再現が難しい気がします。

次に「VIX指数×n < コンスタント・マチュリティ」で同様に見てみます。
青線が年間リターン(複利)で、緑線が1取引の最大損失率です。



劇的にリスク・リターンが改善しました。
先物(第1限月)に比べて、取引回数が3割ほど減り、保有日数が5割ほど増えました。リスク・リターンが改善したのは、値動きが落ち着いているので、無駄撃ちが減ったためと思われます。

損益額を見るとこうなります。



あくまで過去の実績ですが、一番成績がいいのはn=1.06 のときで、投資資金が16年間で約2,000倍になりました。5%プレミアムよりも、6~9%プレミアムでショートする方がいいと言えそうです。

ここからは、n=1.06 を前提とします。損益率の散布図を見てみます。


2007年あたりから、結構な回数マイナス20%以上の損切りを強いられています。
実際に取引していたら、心が折れて、取引を辞めていたことでしょう。

また、細かく見ていくと、もったいない取引があります。例えば、コロナショックの3月に1度も取引していません。
他にも、1取引あたりの最大損失率を記録した2013年2月は、VIX指数が14.17の日にショートを開始し、翌日の18.99になった日に決済して約25%損失を出しています。この25%は金額にして約7千万円です。とても耐えられません。

少し改良の必要があります。


損失を減らすには


あまりいじり過ぎると、オーバーフィッテイング(システムトレードでよくある過剰最適化)になりそうなので、シンプルで常識的な範囲で改良します。

まず、下値が限られているのに20以下で新規売建するのは、個人的に非常に抵抗感があるため、「コンスタント・マチュリティ(CM)が20以下では新規売建しない」という条件の追加が妥当かどうか見てみます。


縦軸が損益率で、横軸がポジションを建てた際のCMです。
大半の取引は、CM20以下で建てるため、20以下で新規売建をしないと、リターンが非常に悪くなります。また、15以下でも利益率がいい取引がたくさんあるため、下手に制限を加えないほうがよさそうです。

この散布図を見て気づきましたが、せっかく建値40以上の最高のポジションを持っていても、ほとんど利益が出せていません。ここは改善の余地があります。(次回検証)

1取引あたりの最大損失率を10%程度まで下げたいのですが、どうしたらいいか思い浮かびません。他に新規売建した日のコンタンゴ率で見てみましたが、相関は見られませんでした。


横軸はコンタンゴ率 縦軸は損益率

ただ耐えるしかないのか...
何かの指標との相関を見つけたら是非教えて下さい。
このままだと、たぶん心が折られます。


第3回へ続く

2020年5月10日日曜日

VIX取引バックテスト結果 2020年版(第1回)


今までVIX(ボラティリティ)ショート戦略で概算で約600万円損しています。(たぶん)
この高い授業料から何かを学ばなければと思い、あれこれ検討してみました。やたらと長文です。

VIX関連商品を取引する日本人投資家にとってバイブル的存在?のVIX解説サイトroom5110を以前読みましたが、いくつか気になっていた点があります。これらを解決して、自分で納得できる取引ルールを作成したいと思います。
理想は、「○%先物プレミアムになったらレバレッジ○倍でUVXY売り、○%先物ディスカウントになったらレバレッジ○倍で米国VI買い」というシンプルな取引ルールを確立し、何があっても実行していくことです。

ちなみに、結論から書きたかったのですが、このブログを書きながらエクセルをいじっている段階なので、まだ結論が自分でも解っていません。
※全編にわたり、正確性は保証できません。理解も記憶もあいまいです。


気になっていた点


room5110は、2017年11月で更新が止まっているので、2018年2月のVIXショックも、2020年3月のコロナショックもバックテストに含まれていない。そもそもバックテストで使用しているETFは2018年2月のVIXショックで早期償還されており、同じようなポジションを持ちにくい。


このバックテスト記事の結果、「0%先物プレミアムでボラティリティ売り、5%先物ディスカウントでボラティリティ買い」が最も全期間パフォーマンスが良かったが、「0%先物プレミアムでボラティリティ売り」するのは、タイミングとして遅いのではないか。「5%先物ディスカウントでボラティリティ買い」というのも、4%や6%でなく5%が一番結果がいいのか?


先物プレミアム/ディスカウントの基準を「第1限月のVIX先物」としているが、「コンスタント・マチュリティ」とした方がいいのではないか。残存期間が20日以上ある先物と、残り1日の先物では値動きなどが違うのではないか。


バックテスト計算では、建値に終値(引け値)を採用しているが、GMOクリック証券では「引け注文」ができないので、毎朝朝5時に起きていないと再現できない。始値ではバックテストにどう影響があるのか?
 ▶ これについては、現時点で2004年からのETF理論値の始値データを入手できてないので、検討できません。また、今後手に入る見込みもありません。


バックテストでは常に全力投資の前提であり、精神的に困難なため、再現性に欠ける。何度かに分けたり、余力を持つべきでは?


管理人の方がXIVなどの米国ETFのオプションを取引されていたようで、GMOクリック証券のCFDで取引している私の取引手法と合わない。例えば、ロスカット値をどこに置くかというCFDで取引する場合に非常に重要なポイントが抜けている。「証拠金を多めに積んで、耐え忍ぶ戦略は失敗する」という教訓を既に得ているので、どこかで適切に損切りしたい。


IB証券に口座開設する気はないが、GMOクリック証券のCFDの場合、新規売規制が頻繁に入るので、ポジションを建てられない場合はバックテスト通りにならない。ただしIB証券でも同様に規制が入るらしいのでしょうがないか?
ちなみに、2019年半ばまでのGMOの規制をまとめていらっしゃる方はいました。(ブログ) GMOの規制の網羅的なデータは問い合わせれば貰える可能性はあるのでしょうか。


税金2割を考慮するとバックテスト結果はどの程度変わるのか。


バックテスト用のデータ入手


最初は、シカゴ・オプション取引所(CBOE)の公式サイトからヒストリカルデータ(Historical Data)をダウンロードして、自分でETFの理論価格を算出しようとして途方に暮れ、②記載のバックテストの記事の「8 使用データについて」からデータを入手しました。
そこのデータは、VIX先物取引がスタートした2004年3月26日からの第1・2限月先物価格・VIX・各種ETF理論価格等の終値価格が日別に入っています。(株式併合は調整済み)
私がダウンロードした時点で2020/04/17までのデータが入っていました。それ以降も手入力すれば作れますが、めんどくさいので、そのデータで計算しました。また、キレイに調整されたデータが同サイトで販売されていますが、ケチなので自分でいじりました。


投資対象


米国VIはあまりにも新規売規制が長期間かかるので、ショート(売建)には不適切だと考えました。もう5月なのに、いまだに2/24からの規制が続いています。
ただし、ロング(買建)は、他の2つのETFに比べ、取引時間が長いので逃げやすく、先物に連動しているため早期償還のリスクがないメリットがあるため、米国VIを使おうと思います。

SVXY(米国VIベアETF。S&P500 VIX短期先物インデックス(S&P 500 Short-Term VIX futures TR Index)の-0.5倍に連動)は動きが悪いですし、可能性は低いものの、これの買建は早期償還リスクがあります。これを取引したのでは、VIXショックで150万円損した際の教訓が無駄になるため、UVXY(米国VIブルETF。VIX short-term futures index × 1.5)をベースに考えます。(UVXYの売建なら早期償還もマイナスに作用しないはず...)
UVXYは構造的にコンタンゴで減価しやすく、またレバレッジでも減価しやすいというメリットがあります。なお、少額ですが金利が毎日掛かります。

UVXYは、2011年の設定時は倍率が2倍でしたが、VIXショックの影響で、2018年2月28日から1.5倍に変更されています。上でダウンロードしたエクセルでは、2018年2月27日までは2倍の理論値が入っているので、自分で1.5倍に直しました。
ただ、この計算だと、もともと入力されていた2018年2月28日以降のUVXY理論値と数%ずれます。他の計算方法が分かれば教えて下さい。





コンスタント・マチュリティ(CM)の自作


まず、CMとは何かを簡単に書くと「VIX先物の第1限月と第2限月を合成して、常に満期を1ヶ月先にしたもの」です。
③の疑問点を解決するため、第1・2限月のCMの過去データを「VIX Constant Marurity Historical Date」などと検索しましたが、全然引っかからないので、しょうがないので自作しました。たぶん計算は合ってると思います。
ただ、これだとCMの終値しか分からないので、④の終値以外だとどうなってたかのバックテストが出来ません。データを見つけた方は教えて下さい。





第2回へ続く



2020年4月26日日曜日

600万円以上失ったコロナショックのVIX取引を振り返る


●最近の取引
VIXショートで500万円以上の損を出してからは、原油のショートを何度か仕掛けましたが、方向性は合っていたものの、ボラティリティが高すぎて、ことごとくロスカットにあいました。
原油はもう二度と取引しない所存です。(戒め)


●VIXショート
2番底を待っていますが、中々来ないので、とりあえず1月以降のVIXに関する取引をまとめます。
下手くその極みのような取引です。
ちなみに、これを作るために、今年になって始めて精算表を見たところ、年初来実現損益がマイナス600万円超えでした。我ながらビックリです。

赤矢印が新規買建(ロング)、青矢印が新規売建(ショート)、黒矢印が決済です。
まずは米国VIです。コロナショックすぐに規制が掛かり、ショート出来なくなったため、結果的に1月~2月合計で10万円程度しか損していません。
最後にロングした翌日に全決済してしまったため、本格的な上昇局面では、ノーポジでした。まさか80ドルまで上がるとは...



それにしても同日中の決済がこんなにも多かったとは気づきませんでした。方向性は合っていたので、証拠金を積んで耐えてれば、儲けられたのですが、実際には難しかったです。


短期投資の才能は全く無いとはっきり解ったため、もう二度と短期目的で新規にポジションを建てません。(戒め)


次に米国VIブルETF(UVXY)です。米国VIに規制がかかり、新規でショート出来なくなったために取引を開始しました。馬鹿の一つ覚えのように、ほぼショートしかしていなかったため、トータルで約600万円を失う結果になりました。
ちなみに最初に利益を出せたのは3/31の決済なので、それまでの黒矢印は全て損切りとロスカットです。



教科書に載せてほしいくらいの下手な取引ですね。(見にくい...)
教訓は、ポジションを何分割かに分けて建てるべきだったのに、1度に建ててしまったこと等々...たくさんあります。


●今後のVIX投資の方向性
あるブログで、「 誰も言う人はいませんが、結局VIX先物売り、或いはVIXインバースは先物の限月間の価格差を利用したサヤすべり取りを行っているわけです。」とあり、初心に返りました。
さらに、こちらのブログ(サヤすべり取りが流行らない理由)に「サヤすべり取りのお決まりの破滅パターン」が書かれていて、自分がまさにそうなっていると自覚しました。


これらを踏まえ、メインを株に戻します。
今保有している株式4銘柄は全て含み益です。株は長期投資のつもりで投資していて、結果論ですが銘柄選定も悪くないようです。たぶん株取引で損切りしたこともないと思います。よって、VIXよりもリスクリターンが圧倒的にいいです。

今はアマゾンやメタウォーターなどが気になりますが、個別株は買える水準の銘柄がないため、VOO(S&P500)VGT(バンガード 情報技術ETF)TECL(テクノロジー3倍)の購入を考えています。
ただ、実体経済が明らかに悪いのに、金融緩和だけで株価が上がりすぎているのではないかと思い、今はETFでも買いづらいです。
下が過去5年のチャートです。オレンジがS&P500に連動するVOOです。



株でもレバ3倍ETFなどを使えば、十分にハイリターンを狙えるため、私にとってリスクがとても高いVIX先物のサヤすべり取りは、十分に安全率が取れた場合にだけ、新規ボジションを建てて、長期保有することにします。(戒め)
十分に安全率を取るには、低いところでのロングは、長期でのコンタントでの減価リスクが高いため、結局、絶対的に高い水準の VIXショートしかしません。

具体的には、検討中ですが、原資産となるVIX先物が50を超えてる場合にだけショートするというルールを立てようかと思います。それだと、チャンスは10年に1度かもしれませんが、忍耐力さえあれば、その1回の取引でも十分に年率6~8%程度のS&P500を超えられる気がします。

しかし、今ちょうど、久々に先物ディスカウントになり、まさに今が売り時のような気がして、うずうずしているので、ルールを守れるか怪しいです。


私は1度破産しないと学習しないタイプかもしれません。

2020年3月17日火曜日

朝起きたら500万円以上のロスカット


昨夜まで米国VIブルETF(UVXY)を960枚ショートしていました。
そのうち900枚はロスカットレートを94.12ドルに設定していました。米国市場の開始時間には70ドル台だったので、大丈夫だろうと思って寝たら、オハギャーになりました。
ちなみに、高値は94.43だったので、あと約2万9千円証拠金を増やしておけば、ロスカットにあわずにすみました。もしこれがコロナショックの高値だったら悔しいです。

記念に今のチャートを貼っておきます。
↓指数と先物

↓米国VIブルETF  UVXY



これで今年に入って、含み益の減も含めると670万円くらいの損失です。(確定損は570万円くらい? 調べたくない)
今まで投資で儲けた額以上の損失になったと思います。
VIXショート投資は、コツコツドカンの典型例ですね。このまま続けていいのか迷います。

2018年2月5日(日本時間 翌6日)のVIXショックで150万円の損失をしましたが、あれから一歩も成長していません。

当時のブログ記事 2049 即死により150万円以上の損失が確定

今回も特に動揺していません。逆にポジションが軽くなってすっきりしました。たぶんお金に年々価値を感じなくなってるんだと思います。

【今回の教訓】
・暴落時に買い向かってはいけない。「落ちるナイフはつかむな」
・事前にロスカットレートと自分の資金を考えて売買する。何も考えずに、切りよく1000枚ショートしたら、ポジションが大きすぎた。
・間違ったと思ったらすぐ損切りすべき。1000枚は多すぎるとショートした直後に気づいたけど、損切りしたくないからそのままにした結果、数十倍の損失となった。
・段階的にロスカットレート値を設定するために、1度に大きなポジションを組まない。小分けにする。
・集中投資はほどほどに。今は現物株の含み益が心の救いになっている。
・常に現金を数割保有する。

気を紛らわしたいので、皆さんコロナショックでいくら損したか教えて下さい。

2020年3月16日月曜日

含み損402万円!


追加入金しました。それでも余力がマイナス200万円超えです。
現在のポジションは米国VIブルETF 960枚売建です。
金曜日に、100枚損切り(約21万円の損失)して、60枚ショートしました。その60枚はロスカットレート100以上にしています。
250万円を得るために、400万円の含み損を抱えてるのはおかしいですね。あきらかに早くポジションを持ちすぎました。猛省しています。

今はショートのいいタイミングだと思うのですが、どうでしょうか。
まあショートしたくても、UVXYは売禁ですし、そもそも余力がないので、ただ見ていることしか出来ません。



ちなみに、こんな相場ですが、未だに株は全銘柄含み益です。見る目があるのかと自画自賛したくなりますが、たぶん偶然です。

2020年3月12日木曜日

1日で含み損99万円!→含み損230万円超え!


現在、米国VIブルETF(UVXY)を1,000枚ショートしていますが、保有して1日で余力がマイナスになり、追加入金をしないと新たなポジションが取れなくなりました。
追加で入金する予定です。
とりあえず損切りはせずに、証拠金を充分に積んで、耐える方針です。

そろそろ株のバーゲンセールですが、あまり余力がないので、中々買い向かえません。
気になっているのは、米国株だとビヨンド ミート(BYND。人工肉メーカー)、トリトン・インターナショナル(TRTN、世界トップシェアのコンテナリース会社)、日本株だとやはりメタウォーター(9551、浄水場の受託や上下水道の設備の納入・維持管理など)です。


【追記】
22:30に相場が開いて含み損が拡大し、約100万円から約200万円に倍増しました。
やばい気がします。

2020年3月10日火曜日

死ぬ気がする


まず、金曜日のブログに「米国VIブルETF(UVXY)の売り禁が解除されていたので、数十万円分ほどショートしてみました。」と書きましたが、昨夜のVIX暴騰で怖くなり、初値で損切りしました。その結果約15万円の損切りでした。

その後、GMOクリック証券の口座にとりあえず300万円入金しました。そして、トランプの大型減税の話や、上昇するS&P500指数を見て、強気になってしまい、今日の22:30過ぎに米国VIブルETF(UVXY)を1000枚 ショートしました。
まだ半年くらいは下げ相場が続く気がしているんですが、はやる気持ちを止められませんでした。
そして、ショートして3分くらいで20万円以上の含み損になり、少し怖くなりました。



計算上、15ドルで買い戻しても約250万円の利益しか出ません。それなのに400万円以上を危険にさらしています。なんだか割に合わない気がしてきました。ポジションを取るまでは強気なんですが、取った瞬間にチキンになります。

利益が少しでたら、800枚くらいに押さえて、浮いた資金でロスカットレートを積んで、70ドル台半ばくらいまでは上げようと思っています。

本当はロスカットレートを110ドルくらいにしたいんですが、それには追加で約400万円必要ですし、400万円積んだところで110ドル以上に行ったら、被害が大きくなるだけなので、枚数を減らす方向性です。じゃあそもそも何で1000枚もショートしたんだと言う話ですが、売禁になる前に注文を出したかったので、何も考えずに切り良くいってしまいました。

そもそもショートし直すんだったら、15万円の損切りが完全に無駄でした。自分でも行動の一貫性のなさは自覚しています。もうインデックスの積立でもした方がいいんでしょうね。


●米国株
アメリカン ウォーター ワークス(AWK)から配当金として、38.25USD 4,048円を受け取りました。
今まで無配のグーグルしか持っていなかったので、米国株からの初めての配当金です。

2020年3月6日金曜日

ボラティリティのボラティリティが高すぎる


前回のブログ以降、10枚×10の米国VIを追加し、合計80枚×10の買建となりました。
しかし、その後25ドル台に落ちたため、ロスカットと逆指値にあい、現在ノーポジとなっています。結局、37万円の含み益は飛んでいき、差し引き数万円の利益が残っただけです。
そして今夜、米国VIは39ドル台まで上がっています。ボラティリティのボラティリティが高すぎて付いていけません。

完全に取らぬ狸の皮算用ですが、数週間前に平均19ドルくらいで、米国VIのロングを100枚×10持っていたんですが、今でも持ち続けていれば、必要証拠金約40万円で、含み益約210万円になっていました。

相変わらず米国VIは、2/24から新規売規制がかかっていますが、これのおかげで多くの人の命が救われたと思います。もし規制がなければ、20ドルくらいでショートして、今頃大損を抱えているところでした。




流石にこの水準でショートすれば、長期では負けなしだと思うのですが、新規売規制は解除されそうにないので、二の足を踏んでいます。
全財産を突っ込んで、米国VIベアETF(SVXY)を買う時が来たのでしょうか。即死条項が怖すぎますが...

ちなみに、アメリカン・ウォーター・ワークス(AWK)の株価が回復し、持ち株はすべて含み益がプラス2桁に戻りました。VIX先物のセンスが無いので、株に集中すべきなのかもしれません。


【追記】

これを書いた直後に米国VIブルETF(UVXY)の売り禁が解除されていたので、数十万円分ほどショートしてみました。
何枚追加するか悩んでいたら、取引開始10分もしないうちに新規売規制になってしまいました。

2020年2月28日金曜日

1日で含み益37万円


●原油
2月の売買ですが、まずこのブログに影響されて、原油を小さく何度か買建てしました。
結果は約4万円の損失です。もう原油の売買はしません。(たぶん)


●米国VI
その後、今週月曜日(2/24)の夜にVIXが急騰していて、大幅な先物ディスカウントも確認したので、それ以降何度か米国VIをロングしています。
ただし、某氏がショートしているので、少し不安になり買値のすぐ下で逆指値を設定していたところ、何度も刺さってしまい木曜日までに確定損が5万円以上出ました。

昨夜、ノーポジの時に、VIX指数が39ドル台で先物が23ドル台という大幅な先物ディスカウントだったので、勇気を出してロングして、しっかり任意証拠金を積み立ててロスカットレートを下げて、切られないようにしました。
その後、何度か買い増して、現在 70枚×10のロングで、含み益約37万円です。拘束証拠金は約50万円なので、夢がありますね。
いつまでも右肩上がりのはずもないため、もうロングは積まない予定です。
決済のし時が分かりません。

それと、先物ディスカウントになったらショートに転じたいのですが、米国VIは新規売規制が掛かっていてショートできません。米国VIベアETF(SVXY)のロングは出来ますが、取引時間が短く、逃げ遅れるリスクや、短期先物の0.5倍に連動する資金効率の悪さなどが気になって、あまり買建る気になりません。どうしたものか。


●株
幸いまだ全銘柄含み益ですが、この1週間で含み益が数十万円減りました。
日本株ではNISAで持っているメタウォーター(9551)の下落が激しいです。2800円未満になったら今年のNISA枠120万円分で全力買いしたいです。

米国株については、グーグル(GOOGL)は、ほとんど値下がりしていませんが、昨年末にNISA枠で購入した米国の水道会社 アメリカン・ウォーター・ワークス(AWK)は、一時的に2割近くあった含み益が吹き飛び、ほぼ買値まで下がってしまいました。

株はどの銘柄も売るつもりはないので、ひたすら握り続けます。


●乃木坂46
先週、ナゴヤドームで4日間開催されたライブに行ってきました。
開催が1週間遅ければ、コロナで中止だったと思うので、行けて良かったです。
ただ、ほとんど熱量はありません。完全に惰性です。

2020年2月9日日曜日

WTI原油先物のコンタンゴ率を調べる方法


前回ブログ以降、売買はありません。
相変わらず、現物株はすべて含み益で好調です。

いつも勝手に参考にさせて頂いているブログ主の方が、原油先物のロングを狙っているという記事を読み、私もコバンザメ投資しようか迷いだしています。
そこで、原油もVIXと同じく、コンタンゴ(順鞘)の期間が長く、長期の買建には不利だというイメージがあったため、コンタンゴ率/バックワーデーション率を調べる方法を検索してみました。
(ちなみに、VIXの場合は、VIX Central というサイトがとても分かりやすいです。)

まず、「○月限の取引価格」を調べるサイトならたくさんあります。例えば CMEの公式サイトです。
ここで、割り算すればコンタンゴ率は出せるわけですが、VIX Central に慣れている身としては、視覚的に分かりやすいものが欲しいので、他にないか探したところ、ERCE という会社がWTI原油先物のカーブを出しているサイトを見つけました。(リンク



ただし、80ヶ月先までありますし、直近の価格も少し違うので、これが正しいのか分かりません。

色々書きましたが、GMOクリック証券の原油CFDで取引する場合、過去の実績を見たいだけなら、価格調整額の履歴を見るのが最も簡単な気がします。

2020年1月31日金曜日

ポジポジ病


●米国VI
前回ブログで、しばらくじっとしていると書きましたが、その後米国VIを10回ほど短期売買し、結局数万円の損失となっています。
一番直近では、今日15.94ドルで60枚×10のショートをして、その後上がったため、16.29ドルで逆指値に刺さりました。約2.2万円の損失でした。
じっとしていられないタイプです。

コバンザメ投資はもうしないと以前のブログに書きましたが、某氏は米国VIのロングポジションを持っているそうなので、少し心が揺れています。
損失覚悟でまたコバンザメするかもしれません。

●米国株
年末にNISAで買ったAWKの株価をこのブログを書くために確認したところ、約+13%の含み益でした。他の3銘柄も含み益です。
買いたい水準の銘柄もないので、株はしばらくやらないと思います。

2020年1月9日木曜日

ロスカット2回


簡単に書きます。

1/3に米国VIが上昇していたので、理由も分からずとりあえず15ドル台で75枚×10を買建てました。
ネットを見てみると、イランの司令官の殺害が原因だったようですが、その約1時間には逆指値に引っかかり数万円の損失となりました。

1/8には、イランが米国に報復の弾道ミサイルを発射したというニュースを聞き、しばらく悩んだ後に再度17ドル台で70枚×10の米国VIをロングしましたが、見事な行って来いだったため、ロングしたところが天井となり、再度逆指値で数万円の損失となりました。
本来ショートすべき所だったようです。本当にセンスがないです。
その後、ショートするか迷っている間にどんどん下落してき、今では13ドル台です。

周りが楽観的過ぎて、VIXロングで勝てません。しかし、ショートする水準でもありません。
今度こそ、しばらくじっとしています。