2018年2月24日土曜日

米国VIと指数の関係


VIXがとうとう先物プレミアムの状態になり、バックワーデーションからコンタンゴに戻りました。

VIX Centralというサイトでコンタンゴなどを確認できます。青の実線(先物価格)が緑の点線(VIX指数)よりも上にあれば、先物プレミアムで、先物価格が右肩上がりならコンタンゴと言えます。(コンタンゴ率は下の表にも数字で表示されます。)

米国VIに手を出すようになってから、色々なサイトを読むようになりましたが、いくつか引っかかるところがありました。

まず、米国VIはボラティリティ指数3ヶ月(VXV)と連動していると書いてあるサイトがありました。() しかし、米国VIは、基本的に第1限月(当月)のVIX先物に連動していて、満期日直前には先物の取引が少なくなるので(?)、満期日1週間前(毎月第2水曜日)に第2限月(翌月)に乗り換える(ロールオーバーする)のを繰り返しているようです。なので、VXVに連動しているというのは間違いだと思います。

また、米国VIのロスカットレートをいくつにするかの話で、「リーマンショック時のVIX指数の最高値は89.53だったから、○○に設定していれば安心」というようなサイトが多くありますが、前述のとおり米国VIは指数ではなく先物に連動しているので、怪我の元だと思いました。
(ただし、VIX指数が急騰しているような時は、先物ディスカウントの状態のはずなので、指数で多めに見積もっていれば、実際には大丈夫かもしれません。)

そこで、米国VIのヒストリカルデータがCSVでどこかに落ちてないか探してみましたが、見つけることができませんでした。
一応、VIX CentralのHistorical Pricesのタブの左下で、デフォルトでOctober 16, 2008となっている場所をいじると、任意の日付の先物価格は見ることができます。その日が第2水曜日以前か以降かで第1限月か第2限月をみれば、実質的に過去の米国VIの値を推測できますが、一覧性がなく使い勝手が悪いです。どこかに落ちてないものか。
→英語で探すと、少しデータが古いものならエクセルで終値ベースの先物価格の一覧が落ちていました。


■ クラウドクレジット
最近円高なので、クラウドクレジットで外貨建てに投資して、償還時に円安になっていれば、結構儲かるのでは、とクラウドクレジットで新規投資を検討しましたが、円建ては相変わらずな内容で、外貨建ても利回りがいいものは、ロシアルーブル建てとジョージアラリ建ての2本のみで、カントリーリスクなどを考えると、VIXショートの方がましなのではないかと思い取りやめました。


最近は米国VI以外に、ソーシャルレンディングでのベンチャー企業投資と、浄化槽メーカーが気になっています。

2018年2月17日土曜日

全財産を突っ込むか


VIXインバースETN(2049)で150万円以上を失ったと前回書きましたが、早期償還価格よりも数円高く売れたので、6万数千円が戻ってきたおかげで、あまり大した差ではありませんが、損失額が150万円未満になりました。


VIXショックがありましたが、それでもVIXショート戦略自体は間違っていないと個人的に思っているので、2049の代わりに米国VIのショートポジションを持っています。最初からこうすべきだったかもしれません。本当はオプションで取引するのが一番かもしれませんが、IB証券に口座を開くと、税金の計算などがめんどくさいですし、オプションをあまり理解できていないので、米国VIのショートにしました。

一応、他も検討しましたが、

国際のETF VIX短期先物指数(1552)のショートは、逆日歩を取られるリスクもありますし、信用新規売りができない期間も長いようなので、たぶんVIXショート戦略には向いていないと思います。
もしこれをロングしていても、今回VIXショックで1552は去年の8月頃の水準までしか上がらなかったので、それ以前に購入している人は全員負けているということで、直前にロングする以外誰も大儲けできない銘柄です。

米国VIベア1倍ETF(SVXY)はIB証券でETFとして売買するか、GMOクリック証券でCFDとして取引することができますが、GMOのCFDとしては、価格が暴落したにも関わらず、スプレッド(実質的な手数料)が元のままで割に合いませんが、早期償還しなかった実績は評価できます。
年初には130ドル程度だったのが、いまでは12ドルくらいなので、2017のようなコンタンゴが強い時期が続けば、最短1年くらいで120ドル程度にはなるかもしれないので、夢はあるかもしれません。しかし、早期償還された2049と同様に、場が開いている時間が短いので、逃げ遅れるリスクが高いという欠点もあります。


米国VIブル2倍ETF(UVXY)はSVXYと同様に、米国で上場しているETFがベースです。VIXが急騰しているような時には、新規売りが規制されて出来ないという大きな欠陥があります。もし、そういう状況で売りができて、任意証拠金を十分に積むことができるのなら、これを売ってひたすら待つという戦略もありだと思います。
ただし、これも場が開いてる時間が短いですし、今回のVIXショックでは、価格が約3倍になったので、ロスカットレートを相当余裕をもっていないと、ロスカットにあうリスクは結構高いです。リーマンショックの時は16.5倍だったそうなので、買うにしても永久保有のつもりで買ってはいけない銘柄だと思います。


米国VIは、上の3つと違って、先物ベースのCFDです。なので、価格調整額というものをもらえます。コンタンゴ(順鞘)ならショートを持っている人は価格調整額がもらえ、バックワーデーション(逆鞘)なら支払う必要があります。
GMOで取引できるようになってからのデータがあるので、計算してみましたが、過去平均では1月当り909.83円貰える計算です。今まで一番貰えたときは、2016/12/14の2,246 円でした。逆に一番支払わされたときは、直近の2018/02/07の-3,860 円です。

ちなみに価格調整額が次にいつ発生するかは、GMOであれば、インフォメーションで確認できます。(次回は2018/03/14です。) 計算方法は、 

価格調整額=(期近の先物価格-期先の先物価格) × コンバージョン(為替)レート × 10枚

となり、+なら売り方が貰え、-なら支払います。

例えば今、米国VIの価格は17.75くらいですが、1単位売り建てるのに、必要証拠金は3,763 円です。100単位を売り建てると約38万円かかりますが、平均で月9万円の収入が見込め、ロスカットレートを価格調整額として貰えた分だけ引き下げて、追加で売り建てることで、複利運用も出来なくはないので、上手くいけば指数関数的に資産が増大していきます。
ただし、(ロスカットレートが今なら1.75 USD上で自動設定されるので)約19.5以上になるとロスカット(強制決済)にあう計算で、そうなる確率は結構あるので、リスクは非常に高いです。それでもやってみる価値はあるかもしれません。ちなみに自分は、任意証拠金をたくさん積んで、ロスカットレートを46にしています。今回のVIXショックでは約33までの上昇だったので、積みすぎな気もしますが、いい数字なので、しばらくこのまま行こうと思います。


ちなみに、「VIX」を今まで「ブイアイエックス」と読んでいましたが、どうやら「ビックス」と読むようですね。

2018年2月6日火曜日

2049 即死により150万円以上の損失が確定


人生変わりました。

VIXインバースETN(2049)がいわゆる「即死条項」に抵触し、早期償還が決定しました。
即死条項については、このブログ(room5110)を読んでください。
このブログによると、VIX指数が前日比+134%以上で、XIVは80%ダウンとなり償還
とありました。

私がこのブログに2049のことを初めて書いた記事を抜粋します。

ただし、前日終値との比較で1日で80%以上下げると、強制的に償還されるというリスクがあります。そうなれば、大損が確定します。たぶん数十年に1度のリスクです。


全然数十年に1度のリスクではありませんでした。リスク認識が今朝まで甘かったです。

東証によると償還価格は1,144円だそうで、明日から市場でも売却できるようです。
2週間くらい前まで株価(NAV)は4万円あったのに、たったの1144円です。
今までは○○ショックがいくつかありましたが、どれも絶好の押し目買いの機会で、今回もそれだと思ったら、本物でした。

記念にチャートを残しておきます。



まさかただの金利上昇懸念でここまで上がるとは思いませんでした。見込みが甘かったです。
ほとんど利益確定せずに、含み益を伸ばそうと思って、持っていたので、まさにコツコツドカンです。
一昨日、窓を開けたら逆指値の指値注文は刺さらないということをちゃんと調べて逆指値していなかったことが悔やまれます。逆指値の成行で昨日のうちに25口くらい売れていれば、被害額(リスクを負ってリターンを得ていたので完全に自己責任ですが)は半分程度で済んでいました。


先週金曜日までは、2049の積立投資の利益で握手会行こうとか、確定申告めんどくさいから、ETFの両建てであえて損失をだして、納税を先送りしようかななんて思っていましたが、捕らぬ狸の皮算用となりました。
今度は逆にこの損失を確定申告で3年間繰り越す方法を調べる必要がでてきました。けどよく考えたら、昨年末にNISAの残枠で15口(当時の時価で56万円程度)を追加購入してたんですけど、NISAは損益通算できないので、ただの損なんですね。NISAで成長株を買うか高配当株を買うかなんて議論がありましたが、とりあえず即死条項のある銘柄を買ってはいけません。(忠告)
人生一寸先は闇ですね。


今まで株で儲けた全利益よりも今日の損失の方が大きい気がします。
ただ、不思議と特になんとも思わないです。他にそれなりに多くの個人投資家も一緒に死んだからか、損失額が資産の1割未満で元から余裕資産だからか、リスクを過小評価してたとはいえ理解はしていたからか、FXの2ちゃんのコピペを読んだことがあって自分を客観視できるからか分かりませんが、精神的にはまだまだ余裕があります。
それと、毎日積立投資を金曜日から始めてましたが、たったの2日で終わったことは本当に良かったです。1か月後だったら被害甚大でした。

また、水道株にも投資していてよかったです。こんな地合いでも、オリジナル設計(4642)はまだ+85%の含み益があります。そのおかげで精神的余裕が生まれました。

とりあえず、思い腰をあげてGMOクリック証券を開設し、米国VIのCFDを200万円分くらいショートしようかなと思います。これでロスカットにあったら、笑います。


【今回の教訓】
即死条項がある金融商品は買わない。(即死条項があると長期保有できないので、損失が確定する。)
売買できない時間に相場が動きやすい銘柄は極力買わない。(売りたい時に売れないリスク)


握手会いってみたいな~
あと、よければ皆さんの損失額と、購入時期を教えてください。

2018年2月5日月曜日

前日比-35万円


なかなかひどい有様です。
1月には4万円を超えていたVIXインバースETN(2049)は、25%以上下げて、2万円台になってしまいました。指数は現時点で19.11まで上昇しています。

今日は2049の逆指値を32000円台、30000円台、28000円台で出していましたが、なぜか28000円台の10口だけが刺さって、それよりも上の値段のは刺さりませんでした。そのせいで、まだSBI証券の特定口座には29口残っています。
今調べたら、逆指値の指値売りは、窓が開いたら刺さらないんですね。だから成行で発注しないといけなかったんです。こんな初歩的なことも知りませんでした。

幸いまだ特定口座分は20万円ちょっと含み益が残っているので、明日も下がるようなら逆指値成行で売って、金曜から始めた積立投資を継続していこうと思います。
VIXが20を超えるようなら、大き目に数回買ってもいいかもしれません。

一応自分のために、たまに見るリンクを貼っておきます。

Yahoo! finance VIX指数チャート
Bloomberg    VIX指数チャート
詳細(コンタンゴなど)を調べれるサイト VIX Term Structure


オリジナル設計(4642)も今日300株逆指値が刺さり、売れてしまいました。売却価格はちょうど買値の2倍です。これで、1300株中600株を売却しました。だいたい元金回収はできたので、残りの700株は元手0円の株として、逆指値をせずに、NISAの期限のあと4年間くらい持ち続けようと思います。もちろん業績悪化しそうになったら、売りますが。

2018年2月2日金曜日

オリジナル設計(4642)の急騰とVIXベアETN(2049)の急落


■ オリジナル設計(4642)の急騰

水道コンサル専業のオリジナル設計が月曜日の昼に業績の上方修正を出したことで株価が急騰し、2日連続ストップ高になりました。
上方修正の内容は、前回発表比で売上+8%、経常利益+85%でした。
配当も2割アップです。なお、配当は2014年12月期から出し始めてから、毎年増配しています。

時流に乗れている銘柄だと思いますが、どこかのブログで株価が2倍になったら、半分売って、残った半分は原価ゼロ円の銘柄として永久保有すればいいみたいな話があったので、一部を逆指値していたところ、1300株中300株が含み益約110%で売れてしまいました。買値の2倍以上で売れたのは、株を始めてから初めてのことかもしれません。今回の売却で過去2年間にNISAで買った銘柄の売却益+含み益が100万円を超えました。
ちなみに金曜終値は売却価格よりも高いので損しています。残り300株を買値の2倍で逆指値していますが、他は逆指値しないで長期保有する方針です。2000円くらいになってくれれば嬉しいです。

さらにちなみに、一昨年のNISAで900円台で約60万円分買って、去年平均1400円くらいで売った鎌倉新書(6184)は、今では2400円を超えています。悔しいです。


■ VIXインバースETN(2049)の急落

過去半年ほど利益を牽引してきた2049が急落しました。原因はVIXの上昇と円高だと思います。
VIXは現時点で14.5くらいあり、過去1年くらいで見ると最高値付近です。
そのため、2049は高値から2割くらい下落しました。

逆指値されるはずが、注文期限が切れていたため、初日に発注できず、2日目と3日目でまず積み立て分の10口を含み益があるうちに売却しました。今後も下がれば、SBI証券の特定口座分も売却します。
ただ、逆指値注文よりも下で発注していた買い注文が、初値で逆指値で売れると同時に同量買えてしまい手数料分だけ損しました。
もう上がるタイミングも下がるタイミングもわからないので、とりあえず、松井証券で手数料をかけない1日10万円未満の積み立て投資を再開することにして、金曜日から2口ずつ買い始めました。
今はコンタンゴが低くて、うまみがありませんが、VIX自体が高いので下がるときに儲かると思います。
勇気がでれば昨年末にNISAの残枠で買った分も含めて最大300万円分くらいまで積み立てしようと思います。それだとあと30口くらい買える気がします。