2016年8月29日月曜日

目が悪い人は年々増える  Part1


そんな気がする。マサイ族だって、スマホで目が悪くなってしまうような時代なので。

今の若い人は、スマホやDSなど昔の人より近い物を見る時間が多いでしょうし、世界的に高齢化が進んでいるので、老齢人口は増大していき、老眼の人も増えるでしょう。

HOYAのPDFによると、2050年は現在に比べて、中国とインドで老齢人口が爆発的に増加します。
さらに、中間所得層が2009年に18億人なのに対し、2030年には49億人になるため、メガネやコンタクトを買えるだけの購買力をもった人が増えるでしょうし、画面を見る時間も増えるでしょう。

ちなみに、上のPDFは2014年のものですが、それによると、HOYA(7741)はメガネレンズの世界シェアが15%で世界第2位のようです。
このページには、投資家が好みそうな戦略が列記されています。

しかし、売上成長率(CAGR)は2004-2010年はたったの8%(海外売上高)で、2010-2012年は3%(海外売上高)となっています。
いま下火でも、将来的に大きく伸びるのならいいですが、この企業に新興国の成長を取り込めるのか不安です。従業員の9割が外国人のわりに、取締役は全員日本人ですし。

業績の方は、会社予想では最低でも2015年から2019年までは全く成長しない見通しになっていますが、過去5年の業績は、日本企業としてはとてもいいです。一株利益とFCFはデコボコながらも成長していますし、売上高純利益率・ROEともに常に10%以上を保っています。営業CFマージンが20%以上というも素晴らしい。

40万円くらいで買えるので、考えるのめんどくさいから買っちゃおうかなとも思いますが、ここは我慢して他の銘柄も見てみることにします。

Part2以降では、世界のメガネ・コンタクトレンズメーカーと、視力を回復する(毛様体筋の緊張をとる)目薬のメーカーや創薬メーカー、レーシック手術とバイオニックレンズの手術関連装置メーカーなどを調べていきたいです。

2016年8月22日月曜日

手帳のモレスキンは上場している (MOSKY)


モレスキンとは、ブランド物の手帳です。昔は、ゴッホなどが使っていたようですが、今販売中のものは復刻版です。その企画・販売をしているモレスキン社がイタリア証券取引所(Borsa Italiana)に上場していて、ADRもあります。


モレスキン(Moleskine)は、イタリアのモレスキン社(Moleskine, 旧社名:Modo & Modo)が販売する手帳のブランド。撥水加工の黒く硬い表紙と手帳を閉じるためのゴムバンドが特徴である。かつてはモールスキン、モレスキーネという呼称も一般的ではあったが、現在日本ではヨーロッパでの発音に合わせてモレスキンと呼ばれる。
オリジナルのモレスキンは19世紀後半、フランスはトゥールの製本業者によって手工業で作られた。パリの文房具屋で販売され、ゴッホ、ピカソといった多くの有名人が使用していた。最も有名なモレスキンのユーザーはイギリスの紀行作家ブルース・チャトウィンで、作品にもよく登場する。
1986年に生産を終了、長らく入手不可能であったが、1998年に復刻され、現在はモレスキン社によって販売されている。オリジナルのモレスキンとモレスキン社のものは同一ではないが、現在でもカルト的な人気があり作家・ジャーナリスト・画家・ビジネスマンなどに幅広く使用されている。また、モレスキン社ではモレスキン・ブランドの多くの製品を販売している。
モレスキン社の誕生は1997年、副社長のマリア・セブレゴンディは「製品には“物語”があることが重要である」とし、ゴッホやピカソらが使っていたものに似せたノートを売り出すことを思いつき、高価なノートをマスメディアの広告を使用せずに、最近5年では平均26%の売上を記録し、年間1300万冊(2010年)売り上げている。
 -Wiki


このページにIRのプレゼンテーション資料が載っていますが、スライドによると、

・グローバルな文房具市場は平均5%ずつ成長している。
・その要因は、教育レベルの向上、都市人口の増加、可処分所得の増大です。
・ターゲット層におけるブランド認知度は、欧米では5割~7割程度。日本では25%です。
・ネット収益は、2010年 53.4Mユーロから2015年 128.1Mユーロと大幅に伸びた。
・文房具屋や本屋などでの販売から、ネットショップと直販店での販売に移行しようとしている。
・現地通貨ベースで、全地域での売上が伸びている。
・2011年からは、今までの手帳一本から、カバンやその他文具も含めた品目に多様化しようとしている。
・近年の目玉としては、ジュネーヴ国際空港内に開いたモレスキンカフェで、認知度向上を図っている。ミランにもあるらしい。
・2016年上半期は、売上は前年同期比12.3%のプラス、EBITDAは6.4%のプラス。
・営業キャッシュフローは、調整後EBITDA 42.5Mユーロに対して、28.1Mユーロだった。

ちなみに私の和訳は超テキトーなので、信用しないで原典に当たって下さい。

ADRのティッカーは、MOSKY
イタリアでのティッカーは、MSK
正式な会社名は、Moleskine S.p.A.です。

ユーロ建てのチャートはこちら
 http://www.bloomberg.com/quote/MSK:IM
・2014年末に1ユーロを割り込みましたが、今は2ユーロ台を回復しています。
・配当利回り 2.18%
・PER 16.3倍


文房具市場は既に衰退に入っているかと思っていましたが、グローバルで見るとまだ成長市場なんですね。モレスキン自体も伸びているし、結構いいビジネスしています。
プレゼンの資料を見るだけで買いたくなっちゃいますが、市場が年5%しか拡大しない点と、5年後~30年後にはさらにデジタル化が進んでいること考えると、相対的にいい業界とは言えないので、購入しないこととします。

なお、イタリアの証券市場では、かなりの流動性がありますが、ADRの流動性はとても悪いので、買うならIB証券から直接イタリアで買った方がいいと思います。


2016年8月15日月曜日

投資哲学


数年前から日本株に投資していますが、私に投資哲学はありません。
テキトーに事業内容、自己資本比率・流動性比率などの財務状況、ROE・PER、チャートなどを見て買うか決めていました。洋服を買うのには1時間くらい悩みますが、株を買うにはその銘柄を調べ始めてから5分も掛かりませんでした。


いつまでも、そういうわけにはいかないので、次の通り投資方針を決めたいと思います。
ただし、目的は利益を得ることなので、この方針に固執はしないつもりです。


投資方針

1 5年後~30年後の世界を予想し、今より伸びそうな業界(ビジネスモデル)の会社を選ぶ。
2 その中で最も期待値が高い順番で買う。成長が十分に織り込まれてないことが前提。
3 3銘柄~8銘柄程度の自信を持てる銘柄だけに抑える。銘柄コレクターにならない。



米国株を始めようと思っていますが、まだ口座を開いていません。まずはそこからです。