2020年9月5日土曜日

米国VIブルETF(UVXY)を自動売買する方法(備忘録)


備忘録と言いつつ、実際には自動売買していないため、机上の空論ですが、やろうと思えば案外簡単に出来きそうだなと思ったので、一応書き留めておきます。

VIX関連の有価証券をプログラミング売買するには、IB証券に口座を開設して、月10ドル払って価格データを購入し、Pythonでプログラムを作って、AWSなどからAPIでIB証券に発注するのが唯一の正解だと思いますが、相当ハードルが高いです。
そこで、ノンプログラミングで出来る方法をざっくり考えてみました。
(ちなみに、たぶん自動売買はGMOクリック証券の規約に違反します。)

1.データの取得

GoogleスプレッドシートにVIX指数やVIX先物などのリアルタイムデータ(に近いもの)を表示します。
データは、Investing.comなどからWebスクレイピングで取得します。IMPORTXML関数というのを使えば、プログラミング不要で非常に簡単にネット上の文字情報を引っ張って来れます。
売買シグナルにVIX先物の第2限月の価格データが必要な場合は、CBOEの公式サイトから価格情報(10分遅れ)を取得します。

ただIMPORTXML関数を組んだだけでは、価格情報が更新されません。
Googleスプレッドシートは1日6回まで自動更新する「トリガー機能」というのがあります。1時間単位でしか設定できないため、4:59などには設定出来ないので、終値付近で売買するのなら、シカゴの市場が閉まる2~3時間前にトリガーを設定します。

2.売買シグナルの作成

「6%以上先物プレミアムでシグナル点灯=新規売建。シグナル消灯=決済」などのルールを決め、EXCELと同じ要領でGoogleスプレッドシート上で「(前日終値ではシグナルが点灯していない AND 今日シグナルが点灯した)場合は、A1セルに"BUY"を表示」というような関数を組みます。

3.証券会社への発注(PCの場合)

PCから売買する場合は、個人なら完全無料で使えるUiPathというRPA(自動化)ツールを使うのが楽です。UiPathは現時点で、無料で使えるRPAツールの中では、最良のソフトだと思います。
UiPathで乃木坂の先着順のチケットを購入するBotを作ったことがありますが、操作は特に難しくはありません。マクロのように、画面上のクリックを再現する機能もあります。

UiPathを定時起動→ブラウザ起動し、URL指定でGoogleスプレッドシートを表示→A1セルを見る→”BUY”ならURL指定で証券会社のサイトを表示→ID & パスワードを入力してログイン→URL指定で米国VIブルETF(UVXY)の個別ページを開く→枚数を入力して成行で購入→建玉一覧ページからロスカットレート変更→終了

というような流れで、いくつか条件分岐させれば、作れると思います。

4.証券会社への発注(スマホの場合)

UiPathの代わりに、Androidなら「MacroDroid」というRPAアプリがあります。
このアプリを利用してGoogleスプレッドシートを参照して、「CFDroid」を操作するマクロを組めば、売買可能だと思います。
もし、Googleスプレッドシートを直接参照しての条件分岐が難しければ、「Googleスプレッドシートから5分でアプリが作成できる」と言われる無料サービスの「Glide」でアプリを作って、そのアプリを参照する方法にすれば、上手くいくかもしれません。

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危ないですし、なんだか大損しそうですね。
手動で売買しているとメンタルが持たないので、自動売買を考えましたが、そもそも手動で勝てないシグナルでは、自動でも勝てません。
現状の売買シグナルには、まだ何らかのエッセンスが足りないと思うので、自動売買よりもそちらを真剣に考えたほうが良さそうです。
というより、こんなことを考えてる時間があったら、QQQ(米国NQ100)を買ったほうが儲かりますかね。