2017年6月6日火曜日

各水道サービス会社の民間出資状況 Part 2 (株式会社水みらい広島編)



② 株式会社水みらい広島

Part2は、株式会社水みらい広島です。国内の水道サービス会社で、たぶん唯一民間の出資比率が過半数となっている先進的な会社です。民間側の水ingが65%を保有する形となっています。

委託方式は、指定管理者制度で、施設の所有権と料金決定権等は、広島県が保有しています。
事業内容は、主に工業用水と水道用水供給(市町村の水道局に水道水を販売)で、5つの浄水場の管理室での運転監視、水質管理、取水場・浄水場・ポンプ場・排水池・管路などの維持管理です。下水もやっています。


◎会社概要
 創立 平成24年9月21日
 資本金 6,000万円
 (水ing株式会社:65%、広島県企業局:35%・・・広島県監理団体)
 売上高 5億5,535万円(平成27年3月期)
      13億4,200万円(平成28年3月期)
 事業内容 上下水道施設の運転・維持管理、コンサルタント等
 社長は水ing出身、取締役2人はそれぞれ広島県企業局経営部長と水ing執行役員
 従業員数 143名(平成28年6月1日現在)

◎業績
 直近決算で経常利益 約1800万円と全然儲かっていません。ようやく利益剰余金がプラスになったところです。


分かりやすい会社説明はこちら(水ing作成のPDF)に載っています。

水ingとしては、この会社を足がかりに、とりあえず広島県全域を手に入れ、その後は全国・海外を狙っていくそうです。さすがに、この会社が海外で大きな利益を出すのは無理だと思いますが、水ing側は人を相当出向させているので、その人材に技術を身につけさせて、本体が海外展開するのではないでしょうか。

メタ・ウォーターには水ingに負けずに頑張って欲しいです。