先々週の日経平均VIショックは、数十万の損失で済みました。しかし、その損失で2023年以降の累計の先物損益がマイナスになりました。
もう日経平均VI先物から撤退します。
「儲けられないから」という単純な理由ですが、言い訳を追加しておくと
・出来高が少なすぎて、シミュレーション通りに取引出来ない
・日経225オプションの出来高も少なく、日経平均VIが突拍子もない動きをするので、システムトレードするのは怖いが、手動取引すると欲と恐怖で損する
・東海地震が起きて日経平均VIが暴騰するリスクを負いきれない
という3つです。
言い訳ですが、マーケットメーカーは相場急変時にいなくなるし、板の薄さは名証レベルです。市場参加者が少なすぎて日経平均VI先物には「価格発見機能」がないと思います。
●ボラティリティでの損失の歴史
今までボラティリティをショートして、いくら損したんだろうと思って、少し振り返ってみました。
こういう時にブログがあるといいですね。
1 VIXショック
VIXを知ったきっかけは、たしか映画『マネー・ショート華麗なる大逆転』だった気がします。
VIXが平均回帰するなら、儲けるのなんて簡単だと思いましたが、VIXは指数なので直接売買できないことを知り、いろいろ調べて
room5110にたどり着きました。
そして、VIXインバースETN(2049)に手を出し、一時は好調で、積立投資なんてしてました。
今見返すと、ポートフォリオが厳選されてていい感じですね。銘柄も2049以外はそんなに悪くありません。
この頃に2049ではなく、仮想通貨を買っていれば、今頃 億り人だった可能性もあります。
今考えたら、ボラティリティのショートを積立投資するなんて、宝くじ銘柄とか言ってた人に煽られてた人達と同じくらいアホですね。
2 コロナショック
感性による売買だと再現性がないので、統計的に勝てるトレードを模索するために、room5110の影響でVIX先物の売買シミュレーションをした結果、年利40%程度いけたので、GMOクリック証券でVIX関連のCFDに手を出すようになりました。
3 日経平均VIショック
このほかに日常的な利確と損切があったので、トータルでいくら損したか分かりませんが、ざっと感覚的に700万円くらい損したんじゃないかと思います。
ボラティリティの売りで継続的に利益を出すのは、現実的ではないという結論にたどり着きました。オプションとの組合せが必須だと思います。
もうVIXそのものから手を引きます。聖杯のように見えて、沼でした。
700万円あったらレクサス買えたなあ。
●損失繰越
もったいないのは、今年の12月で期限が切れる475万円くらいの損失繰越です。
損失繰越中の所得税の区分は「先物取引に係る雑所得等」なので、FX、国内先物、CFD、オプションと相殺できます。
今からFX、先物、オプションに手を出すのは大損する未来しか見えませんが、見つけてしまったんですよ。
GMOクリック証券のCFDで「Direxionデイリー20年超米国債ブル3倍ETF(TMF)」が取引できることを。
ただ、米国金利は去年から下がる下がると言われて、結局下がってないんですよね。インフレ鈍化+雇用悪化=金利低下という見込みですが、全然雇用悪化が来てくれません。
それでもTMFはデュレーション※が50%を超えているので、金利が4%から3%になるだけで、十分儲かります。
※金利が1%変化したら、価格が何%変化するか
皮算用としては、年末までの残り4か月で金利が0.25%下がるとすると、為替一定の場合、4,000万円のポジションを持てば、約500万円の利益になるはずです。
GMOクリック証券ではレバレッジ5倍なので、800万円でいけます。
●定期預金
久々に銀行口座を見たら、定期預金の金利が1年モノで0.35%になっていました。0.03%で普通預金に預けておくのももったいので、使う予定のない預金で定期預金を組みました。